Topics2022/12/16

【電磁気学2】榎園正人特任教授による特別講義

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令和4年12月16日に電磁気学2(2年生科目)において榎園正人特任教授の特別講義を開催しました。

電磁気学2の講義では電気・磁気の世界を取り扱います。

榎園正人特任教授(大分大学名誉教授)は2015年より本学に在籍し科研費研究や企業との共同研究を行っています。
榎園先生は大分大学で40年以上にわたり電磁気の研究を行ってこられ、今現在でも行っています。
これまでの実績が認められ文部科学大臣賞、大分県知事賞などを受賞されています。
また日本AEM学会会長やドイツ・PTB招聘研究員としての活動もされて来られました。

本学では科研費研究やJAXA共同研究で新しいモータ開発に挑戦しています。

今回、本学特任教授でもあることから電磁気学2において「誘導機の入門」について講義を行って頂きました。
誘導機とはモータの種類の一つで、電磁誘導によりロータの導体に二次電流が流れ、フレミングの左手の法則による電磁力によって回転するため、永久磁石フリーなモータで、堅牢な特徴を有します。
近年、モビリティ駆動用のモータには強力な磁石が使用されますが、長期間の使用の中でモータの発熱により磁石の力が弱くなる減磁という問題が知られています。減磁によりモータ性能の低下が起こるだけではなく、高性能磁石使用によるコスト高、回転するロータに貼り付けられた磁石がはがれモータの故障に繋がるなど、様々な懸念があります。
誘導機では以上の問題を無視することができます。
誘導機の入門・原理からその将来性についてお話をして頂きました。

学生らのアンケートでは、「少し先の応用の話を聞け、講義で基礎的な内容を学ぶ意義を感じることが出来た」や「日本は次世代のモータ(高効率、高パワー密度、高速回転)を目指して研究していくことが重要だと分かりました」等の意見があり好評だったようです。
また、講義後は学生とディスカッションを行い、学生から質問が飛び出しており、知ることへの意欲を感じ取りました。


若林は学生時代から榎園教授の下でご一緒させて頂いており、今回のような貴重な講義を行って頂きました。

本科目を通じて、この分野に飛び込もうとする学生を育てていきます。



★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆