電気電子基礎実験の第8回「ダイオードの静特性測定」について紹介します。
電子素子には主に「ダイオード」、「トランジスタ」、「オペアンプ」等があります。
電気電子製品には欠かせないものです。
今回はダイオードの働きを理解するために、ダイオードに対して異なる方向に電圧を加えた場合(順方向、逆方向)のダイオードの端子間電圧とダイオードに流れる電流を計測して、ダイオードの静特性を測定します。
電子回路の講義でも取り扱う内容ですが、教科書に載っている静特性の図が何を表しているのかなかなか理解しにくいと思います。実際に、自分で測定することで理解することができます。
また掲載している図の通り、傾向が急に変わる領域を把握し、細かく測定することも行ってもらいます。図中のマーカー(●)が実際の測定点です。
そのために、ラフ測定(どのような傾向が得られるか)を通じて本測定に入ってもらいます。
静特性に加えて、ダイオードに正弦波交流を加えた場合の整流作用をオシロスコープを使って波形観測してもらいます。
このように、座学と実験の両面から電気電子分野の法則や素子の理解を深めてもらいます。
以下、電気電子基礎実験(2022年度版)の講義内容です。
第1回:ガイダンス
第2回:計測技術
第3回:オームの法則による抵抗計測
第4回:レポート作成及び添削
第5回:オシロスコープによる波形観測
第6回:交流回路(RL直列回路)を用いたインダクタの理解
第7回:交流回路(RC直列回路)を用いたキャパシタの理解
★第8回:ダイオードの静特性測定
第9回:トランジスタの静特性測定
第10回:オペアンプを用いた反転増幅回路の動作理解
第11回:オペアンプを用いた微分回路及び積分回路の動作理解
第12回:強磁性材料の磁化特性の測定
第13回:PCを用いた計測技術
第14回:実技講習
第15回:発表会
★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆