Topics2022/07/06

【若林研究室】卒業研究のため再び大分県産業科学技術センターを訪問しました

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前回の訪問から試料の準備が出来たため、再び大分県産業科学技術センターを訪れ、ワイヤ放電加工機を使用させて頂き、試料作製に取り掛かりました。

試料の母材はモータに使用される「電磁鋼板」です。
磁気性能に優れた鉄鋼材料ですが、加工により特性の劣化が報告されています。ワイヤ放電加工機は特性劣化が少なく高精度に加工できます。

全ての作業はこの研究テーマを実施している安部君が行い、センター職員の丁寧な指導の下、手順を理解しながら慎重に作業を進めます。
実はこの作業、一日かかり、更には複数日に渡って行っています。

その間に、安部君は手順書を作成し時間の無駄が発生しないよう手際よく作業を行ってくれています。

初日は練習も含み6時間で7枚の試料を作成しました。
2日目は問題が生じることもあり5時間で8枚。その問題も安部君が原因を考え、問題が発生しないよう工夫し最終日には8時間で21枚もの試料を作成、驚くほどの上達スピードです。
実は、時間単位で使用料が発生するため可能な限り短時間で終わらせたい教員側の切実な思いに応えてくれていました。


第一弾として無事に必要枚数の試料が出来ましたので、これで卒業研究を進めることができます。この成果を9月の学会で発表する予定です。

その後、第二弾として再び使用する計画です。

この場をお借りし、センター職員には感謝申し上げます。
本研究の一部は,公益財団法人津川モーター研究財団の研究助成によって行われました。


★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆