Topics2018/11/17

第28回 親子と土木のふれあい見学会

  • d1
  • d1
  • d1
  • d1
  • d1

平成30年11月17日に、大分銀行ドームで開催された「第28回親子と土木のふれあい見学会」への出展を行いました。

土木のふれあい見学会は、土木学会西部支部「土木の日」大分地区実行委員会構成員、(公財)大分県建設技術センター、大分県土木施工管理技士会などが主催で実施され、「武道スポーツセンター」現場見学、はたらくクルマ大集合、トイドローン操縦体験、太陽観察コーナー、つくろう、あそぼうコーナー、その他、3D測量やICT技術、災害から守る技術など、最新の土木を体験できるイベントです。

今回、私たちは「16番 鉄道模型」及び「水中観測ロボット」の展示を行いました。参加したのは機械電気工学科の有志5名(1年生4名、2年生1名)、航空宇宙工学科の有志2名(1年生2名)および当研究室から1名です。

「16番 鉄道模型」は、線路幅が16.5mm、実物の約80分の1サイズの車両が、HOという世界規格の線路を走る「16番」と呼ばれるものです。
3D-CADを用いて、3段の高架橋を設計し、設計後レーザー加工で製作しました。また、3D-CADで車両を設計し、設計後3Dプリンタで製作しました。
さらに、マイクロコンピュータを応用し、6chマスコン(マスター・コントローラー)を独自設計し、大電力トランジスタと組み合わせることで、6車線の車両を同時に独立して速度制御可能となっています。
鉄道は土木の重要なインフラであるため、今回の鉄道模型は重要な展示の意味があります。さらに、土木測量の技術を用いて、佐野公園に保存されている大分の路面電車を3D復元するプロジェクトも実施中です。

「水中観測ロボット」は、防災用として独自開発しており、本体重量約3kg・超高輝度LED搭載・耐水深100m・マイクロコンピュータによる「操縦支援システム」により、素人でも片手で操作可能です。また、軽自動車でも輸送可能で、現場展開3分・起動3秒にて稼働できる性能を有しており、夜間でも活動できる等、有事に備えています。一方、普段はダムのインフラ点検・環境観測等を実施し、自治体へデータを提供しています。
 また、これを発展させ、平成29年度は「大分県IoT推進ラボ認定プロジェクト」の採択を受け、「農業被害対策用IoT検知システム」を製作し、実証実験を継続しています。この技術は、イノシシ箱罠の作動をIoT検知するものですが、新たな取組として、近年甚大な被害を有したゲリラ豪雨等による水害の予防にもつながる簡易雨量計のIoT化にも取組んでいます。
「マイクロコンピュータ応用」および「IoT」の可能性を秘めた技術展示をお楽しみ頂きました。

稲川研究室