電気電子基礎実験の第9回「トランジスタの静特性測定」について紹介します。
電子素子には主に「ダイオード」、「トランジスタ」、「オペアンプ」等があります。
電気電子製品には欠かせないものです。
トランジスタには3つの端子があり、それぞれ「ベース」、「コレクタ」、「エミッタ」と呼ばれます。
今回はトランジスタの働きを理解するために、それぞれの端子に対して加える電圧、流れる電流を2台の直流安定化電源を使用し調整し、トランジスタの静特性を測定します。
電子回路の講義でも取り扱う内容ですが、教科書に載っている静特性の図が何を表しているのかなかなか理解しにくいと思います。実際に、自分で測定することで理解することができます。
ダイオードの実験と同様に、ラフ測定(どのような傾向が得られるか)を通じて本測定に入ってもらいます。
今回は、2台の直流安定化電源、2台の直流電圧計、2台の直流電流計を同時に使用します。班のメンバーで役割分担をしつつ、どの計器がどの電圧、電流なのか付箋を貼り付け間違えないような工夫をし実験をしていました。
このように、座学と実験の両面から電気電子分野の法則や素子の理解を深めてもらいます。
以下、電気電子基礎実験(2022年度版)の講義内容です。
第1回:ガイダンス
第2回:計測技術
第3回:オームの法則による抵抗計測
第4回:レポート作成及び添削
第5回:オシロスコープによる波形観測
第6回:交流回路(RL直列回路)を用いたインダクタの理解
第7回:交流回路(RC直列回路)を用いたキャパシタの理解
第8回:ダイオードの静特性測定
★第9回:トランジスタの静特性測定
第10回:オペアンプを用いた反転増幅回路の動作理解
第11回:オペアンプを用いた微分回路及び積分回路の動作理解
第12回:強磁性材料の磁化特性の測定
第13回:PCを用いた計測技術
第14回:実技講習
第15回:発表会
★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆