Topics2022/12/26

CAD/CAE ―機械部品に生じる負荷と変形の解析―

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今回は機械電気工学科の実習科目である,CAD/CAEの講義風景を紹介します。
本講義は,数値解析によって部品に生じる力や変形を求める方法を習得し,部品の強度が十分であるかなど,機械要素の設計に活かす能力を養うことを目的としています.

CAD/CAEの講義では,まずは課題として与えられた機械部品のモデリングを行い,作成したモデルに固定の条件や力を負荷させる条件を設定して,部品に生じる負荷や変形する量について解析ソフトを用いて計算しています.講義中で与えられた課題は,座学で学んだ材料力学の公式でも計算ができるようなものになっており,講義中はその材料力学の公式と解析ソフトとの計算結果がしっかり一致しているかについても確認をしています.

エンジニアにとって,まず設計した部品が使っているときに壊れないか?ということを知ることは何よりも重要なことです.それが例えば自動車の部品など,人命に関わるようなものであれば尚更です.しかし,解析ソフトは解析条件を入れてしまえば,何らかの答えは出してくれますが,その結果がちゃんと正しいかどうかは保証してくれません.つまり,出てきた結果が正しいかどうか自分で判断する必要があるのです.実際に,解析結果が間違っているのにその結果を設計に使ってしまい,大事故につながった事例も多くあります.そのため,大学で強度計算の方法をきちんと修得しておくことは,就職後に事故を起こして十字架を背負わないようにするためにも大変重要なことです.

機械電気工学科 髙木