Topics2022/12/08

機械要素設計1 CAD実習 ―アイボルト製図―

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機械要素設計1の講義では,基本的な機械要素の用途や設計方法について学ぶ座学だけでなく,CADのソフトウェアを用いて機械要素のモデリングと製図の実習も行っています.

今回はその一環として「アイボルト」と呼ばれるねじ製品のモデリングと製図の実習を行いました.

アイボルトは重量のある機械製品などを吊り上げるときにこのボルトを取り付けて,吊り上げ用のロープを通しやすくするためのねじ部品です.
CADでの製図は手書きでの製図と比べて製品の寸法などを正確に表現できる等のメリットがあります.ただし,製作したい部品の形をCADソフト上で表現するためには,円や長方形などの基本的な図形の組み合わせを使ったり,回転体を使ったりするなどコンピュータならではのモデリングの方法も学ぶ必要があります.

アイボルトはJIS規格に規定があり,市販で既製品が買えるため,実際にはアイボルトの図面を描くことはあまりありません.しかしながら,このような部品の製図は,機械要素の用途・目的を視覚的に理解したり,上記のCAD特有のモデリングの学習に役立ちます.

作業中の学生の画面を覗くと,想定の形状と全然違うモデルが表示されている人も何人かいました.手書きの製図では起きないCAD独特の問題に頭を悩ませながらも,教員や学生同士と相談しつつ修正を重ねていました.

機械電気工学科 高木