Topics2022/06/25

【電気回路1】九州電力八丁原発電所施設見学(地熱発電)

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2022年6月25日(土)に九州電力八丁原発電所施設見学を行いました。

2年生の必修科目「電気回路1」の講義の延長で
受講生の2年生及び電気分野を主に学んでいる3、4年生の有志の学生が参加しました。

九州電力八丁原発電所は大分県玖珠郡九重町にあり、地熱を使った発電所としては日本一の発電量を誇ります。

電気回路1の講義では、毎講義、主に電気分野の最近の話題を提供し、電気分野に興味を持ってもらい座学を学ぶ意義を感じてもらうよう工夫しています。

そこで取り上げたのが「業務スーパーが熊本で地熱発電に挑戦」という話題でした。この中で、地熱発電というキーワードで色々と検索すると、大分県には最大級の地熱発電所があり、更には新型コロナのため休館していた施設がこの4月から再開し、見学を受け入れていることを知りました。
受講生に見学希望を聞いたところ、ほぼ全員が見学に意欲的でしたので、今回初めて見学を行うこととしました。

電気回路1では直流電源や交流電源、電圧源や電流源といった電気を生み出す要素から学んでいきます。座学では回路記号だけの理解になりますが、実際の電源はどこから生み出されるのかという疑問が出てきます。このような疑問に対して発電所を直接見学することで、まずは知ることが出来ます。



当日は大学バスを借り2班に分かれて見学を行い、動画資料の視聴、タービン室、大型発電機、管制室、大型変圧器など電気を生み出す場所の実際を見せて頂きました。


また今回は、様々な異例があったようで
メンテナンスのため2機ある発電機のうち1機が稼働停止中、またバックアップ用のタービンブレードが定期検査のため不在、普段無人の管制室では九電及び関連会社の方が業務に当たられていました。説明係の方からも今日は非常に珍しい状態ですと説明もあり、良かったのか悪かったのか複雑な気持ちでした。しかし、学生からは電力関係で働いている方の姿を見ることが出来てとても良かった、と感じていたようです。


1機が停止中ともあり、施設外の見学では地熱蒸気が普段よりも大量に噴出している様子も見ることができました。新型コロナで様々な機会を奪われてしまいましたが、今回のように施設見学を通じ、九重の大自然、友達とのふれあい、電気分野を学ぶ意義を更に深めてもらえたのではないでしょうか。

施設内の写真も多く撮影しましたが、警備上の問題で公開できません。
九重の自然、近くには夢吊り大橋や温泉街もありますので皆様も一度訪れるとよいと思います。



本発電所の施設見学は毎年恒例の行事としたいと考えており
必修科目「電気回路1」を担当する身として、電気要素の基礎を固め習得した機械電気を学ぶ学生を社会に輩出する責任を大きく感じております。
今後も様々な要素を取り入れ、目に見えない電気を好きになる学生を一人でも多く増やす工夫をし続けたいと思います。


★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆