Topics2019/09/28

【若林研究室】学部生:西村君による学会発表(第71回電気・情報関係学会九州支部連合大会)

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令和元年9月27日から28日の期間、福岡県にある九州工業大学戸畑キャンパスにて国内学会「2019年(第72回)電気・情報関係学会九州支部連合大会」が開催されました。
本学会は、電気や情報関係の複数の学会が主催しており、九州内の大学や企業の研究者が参加する大規模な学会です。


若林研究室から学部4年生1名と大学院1年生1名が本学会で発表を行うことができました。
今回は、学部4年生の西村拓海君(電気・電子コース、大分県立杵築高校出身)の研究発表について書きます。


今回、発表した内容は・・・。
■■発表タイトル■■
「非接触温度測定によるモータ鉄心の鉄損分布評価に関する基礎的検討」

■■著者(所属)■■
1st「西村 拓海」(本学工学部機械電気工学科電気・電子コース)
「若林 大輔」(本学工学部機械電気工学科准教授)
「岡 茂八郎」(本学工学部機械電気工学科客員教授)
「榎園 正人」(本学工学部機械電気工学科特任教授)

■■研究テーマ概要■■
これからの電気自動車の普及に伴い駆動用モータの重要性が益々高まっていくことが予想され、モータの損失を更に低減させる必要があります。しかし製造過程で損失が増加する「ビルディングファクタ問題」があり、モータ鉄心素材の改善に加え製造技術も改善しなければなりません。本研究はモータ鉄心の損失「鉄損」を分布として可視化するためにサーモグラフィカメラを用いてチャレンジを行いました。その結果と今後の課題を報告しました。



この研究に対し、西村君は試料の準備として
励磁用コイルを巻き、黒体スプレーを塗布しました。コイル巻では、導線と鉄心で導通してしまうなど、何度も巻くことになり最初は苦戦していましたが、なぜ導通するのか場所の特定を行い理解すると、上手く巻けるようになっていました。
また、実際の温度測定ではサーモグラフィカメラの使い方や測定、測定データの分析を行ってもらいました。一度の測定で温度上昇した後、元の室温に戻るまで時間がかかるため、根気強く実験に向き合う必要がありました。
研究室に配属し半年、これまでに得られた研究成果をまとめ、発表することができました。
大学院生のアドバイスもあり、本番ではカンペを見ることもなく、発表が止まることなく、堂々とオーラルプレゼンテーションを行ってくれました。

卒業まで残り半年、どこまで進めることができるか楽しみです。

夏休みも返上し頑張ってくれました。まずはお疲れさまと言いたいです。


★★機械電気工学科 准教授 若林大輔☆☆