Topics2017/07/11

【川崎研究室】特許権の成立

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 この度,川崎研究室で得られた成果が特許権を得たことをお知らせします。簡単に内容を説明すると,プラズマの発生器構造を変化させずに照射範囲を制御する技術です。

 近年,プラズマを様々なものに直接照射して,そこに供給される活性種(化学反応を誘起する粒子の総称)を材料表面改質,農業,及び医療に積極的に利用しようとする研究が活発に行われています。この時,プラズマの照射範囲を精度よく制御する必要性が生じます。通常であれば,プラズマ発生器を変更し照射範囲を制御することは可能です。すなわち,照射範囲に応じてプラズマ発生器を準備・変更する必要があります。

 一方,本研究室が学生らと開発した手法では,プラズマ発生器を変更することなく照射範囲を制御する技術です。1つのプラズマ発生器で照射範囲を制御できるようになったのです。左の写真はプラズマ照射による殺菌の様子です。黒くなっている部分が殺菌領域です。今ではより広い範囲で制御可能になっています。

 特許権を得たこの手法は,本来は異なる目的で進めていた実験の中で思いがけず得られた成果です。本研究室では今までにない新しい知見,技術,手法を得ることを目的に研究室活動を展開しております。

機械電気工学科 川崎