Topics2018/07/10

課外活動 ドローン飛行実験

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大学の敷地内には、従来園芸用に設置されていた金網の空間があります。
こうしたエリアは、私達にとって絶好の実験場所になるのです。

今回は課外活動でドローンの飛行実験を行いました。近年、ドローンの性能が急速に発達し、200g以下で定義されているホビー用ドローンでも驚くほどの性能があり、ホビー用途だけではなく、産業用機体や大型機の練習入門用途としても使われる事が多くなってきました。

空中撮影や公共インフラ点検にも急激に広く用いられるようになってきた今、我々機械電気工学科では、将来こうした飛行観測機器が講義でも有用な学術教育研究のツールとして活用されるようになる事を想定し、様々な実験を進めています。

今回は金網という閉鎖空間に於ける離陸や着陸、操縦性の確認などを目的として情報メディア学科と機械電気工学科の学生が実験に参加しました。本来、金網の近くや中では、地磁気センサの検出誤差が増え、GPSセンサでは受信強度が低下するなどの不具合が生じやすくなる事から、逆にこの条件下で正常に近い飛行性能が得られるかという点について安全に実験を行いました。

実験の指導は、本学情報メディア学科小学校教育課程の先生であり、DJI CAMP DJI INSTRUCTORの資格を有する新谷先生および(株)ビジュアルプロ瞬様の協力を頂きました。
この資格は、回転翼航空機の「技能認定」を授与可能な特別な位置づけの民間資格であり、豊富な飛行経験や特に秀でた操縦技能および専門知識を有する方に与えられる資格と聞いております。

ドローンは飛行を制御するフライトコントローラと様々なセンサなどによって構成されていますが、地磁気センサやGPSセンサに支障が出た場合には、飛行安定性能が一部損なわれることになり、熟練の操縦技術がないと飛行を安定、操縦性能を確保することが困難となるので、逆にこうした環境下でも操縦できる技能を身に着けることがとても重要になってきます。

ドローンは、道路や橋梁の点検から太陽光パネルの点検、工場の点検、災害状況の把握に至るまで機械電気の分野で活用される重要なツールになりつつあります。

機械電気工学科では、他学科と協働で授業や課外活動、研究活動でこのフライトコントローラのしくみや原理を理解し、メンテナンスが実施できる以上の技術的知見を有する状態で操縦技能にもチャレンジできるような取り組みを始めています。

こうした技術は学生の皆さんが将来エンジニアとして就職した時に、自分の専門知識+αの時代に合った大きな糧となる事と思います。

また、稲川研究室ではこのフライトコントローラの優れた機能を応用してローバーやボート、水中ロボット等に搭載し、環境観測、公共インフラ点検、防災に役立てようと学生と一緒に教育研究活動を進めています。

※オープンキャンパスでは随時研究室展示しますので是非おいで下さい。

記述 機械電気工学科稲川