Topics2015/08/24

平成27年度科学体験教室(日本機械学会 機械の日イベント)を開催しました。

  • d1
  • d1
  • d1
  • d1
  • d1

本学において、工学部機械電気工学科と日本機械学会大分支部との共催で平成27年度科学体験教室(機械の日イベント 地方発 親子で体験メカワールド)を開催しました。

夏休み最後ということで、大分県下のたくさんの小中学生とその保護者に参加して頂きました。ありがとうございました。


テーマは、「ブドウ糖燃料電池(GFC)の製作と発電実験」です。
まず、初めに安田工学部長、冨田機械電気工学科主任の挨拶があり、園田教授からブドウ糖燃料電池について、なぜ燃料電池が着目されているのかや燃料電池が発電する仕組み等をQ&A形式で説明され、参加した小中学生たちも進んで答えていました(写真1)。

燃料電池の構造や発電する仕組みが分かった後、作業室に移動し、ブドウ糖燃料電池の製作開始です(写真2)。
工学部機械電気工学科の園田研究室の学生を中心に、製作手順の説明や製作指導を行ってくれました。
まず、テーブルの上に綺麗に部品を並べ、配布した部品の不足がないか確認しました。

次に、ブドウ糖燃料電池の電極をカッターを使って製作しました(写真3)。電極が複雑な形状であったため、なかなか上手くいかず、悪戦苦闘していたようです。中には、電極をカットし終わるところでミスしてしまう学生もいて、悔しそうにしていましたが、すぐに「また作ろう」と最初から作業に取り組んでいた姿がとても印象的でした。
また、作業の途中で出たゴミを自主的にゴミ箱に捨てる学生や、作業の工程を一つずつデジカメに収めている学生もいて、私が小中学生のときはどうだったかなと考えさせられる体験でもありました。
ブドウ糖燃料電池の組立が終わり、燃料となるブドウ糖を注入します。注入後すぐに発電は開始されますが、十分な発電になるまで、少し時間をおきます。

その間に、工学部機械電気工学科の施設見学・体験を行いました(写真4)。
水中観測ロボットや、電気自動車、ロボットアーム、サッカーロボット等の操縦を行って頂き、工学部機械電気工学科の概要と各研究室の取組について知っていただきました。

そして、作業室にもどり、ブドウ糖燃料電池の電極に振動モーターを接続して、各自が製作したブドウ糖燃料電池が発電するか実験を行いました(写真5)。
結果、すべてのブドウ糖燃料電池が発電し、ホッと安心したかのように喜び、そのあと不思議そうにじっくりと観察していました。
最後に、製作手順の説明や製作指導を行ってくれた日本文理大学の学生に対して参加者の皆様から感謝の言葉を頂きました。


今回の体験を通じて、参加者の皆様には、科学の面白さや大学について知っていただけたのではないでしょうか。また、日本文理大学の学生には、人に教えること、場を仕切ることの難しさを体験できたのではないでしょうか。もちろん教員も、子どもたちに科学の面白さをより深く知ってもらうための課題を把握し、次の取組に向けてフィードバックを行っていきます。

今回の体験教室は、少年少女科学体験スペース「O-Labo」との共催で企業・大学等訪問講座としても開催されました。


★機械電気工学科 助教 若林大輔☆